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 Paragraph  2017 バックナンバー

 

   2017年 12月号

11月1日、午前11時1分、ソニーは犬型ロボット「aibo」発表。初代「AIBO」は1999年から2006年まで販売し、初のペットロボットとして人気だった。今回も30分で予約完売▼同日、オワンクラゲ緑色蛍光タンパク質(GFP)遺伝子を組込んだGM蚕を、生物多様性条約カルタヘナ法に基づき飼育し繭を出荷。西陣織のインテリア等になる。遺伝子組換え蚕の研究は2000年より行われ、生体適合性の高さから人工血管など再生医療材料としても期待されている▼同日、第4次安倍内閣発足し全閣僚再任▼5日〜7日、米トランプ大統領来日。6日、北朝鮮拉致被害者家族と面談。8日〜13日、韓、中、ベトナム、フィリピンと歴訪しAPEC及びASEAN出席▼7日、東証株価終値が2万2937円60銭。25年10ヶ月前の最高値を270円80銭上回る▼12日、イラン・イラク地震M7.3。死者は500人、負傷8千人越える▼13日、国際地質科学連合へ申請中の約77万〜12万6千年前(中期更新世)の名前の「チバニアン」が最終候補となる。地球の磁場逆転は360万年間に11回あり、千葉県市原市田淵は、77万年前の最後の地磁気逆転が明確に見られる▼21日、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)は、本マグロの資源回復が進み今後の漁獲量を引上げ、3年後は本年の52%増し3万6千dと決定▼同日、37年間統治のジンバブエ・ムガベ大統領(93)はクーデターにて辞任▼29日、午前3時18分頃、北朝鮮が弾道ミサイル発射。青森県沖の日本のEEZ内落下▼泉ガーデンの冬桜が咲いた。奥で寒々とした枝に仄白い花が次々と開いてゆく。近くの歩道は紅葉。今年も後1ヶ月。

 

   2017年 11月号

10月1日、スペイン・カタルーニャ自治州の住民投票は投票率42%で独立賛成90%。21日、自治権停止の憲法155条の発動決定。大手の企業、銀行を含め2千社近くが州外に移転▼4日、中秋の名月は雲間から彩雲の中に13夜。雲が通り過ぎ渡り鳥が3羽横切る。真中を窪ませた白玉を、砂糖湯に入れるのが、祖母直伝の我家の月見団子。月見の酒によく似合う▼5日、ノーベル文学賞をイシグロ・カズオ氏(62)受賞。20年来のファンとしては嬉しい▼2日〜8日のカナダ・モントリオール世界体操選手権は白井健三(21)が床・跳馬で金、総合で銅。床の村上茉愛(21)が63年ぶりの女子金メダル。内村航平は怪我で棄権▼10日、「みちびき4号機」打上げ成功。4基体制整う。GPSの誤差は1mまで縮小▼16日、米欧の重力波望遠鏡が中性子星同士の衝突観測に初成功。「うみへび座」の尾の辺り1億3千万光年。金、プラチナ、レアアース等の重元素発生原因と目される▼18日、JAXAはマリウス丘縦孔に、50kmの溶岩チューブの存在を解析し、米の地球惑星科学専門誌Geophysical Research Lettersに掲載を発表。2009年月周回衛星『かぐや』は、「静の海」(兎の頭の耳と耳の間)、「嵐の大洋」のマリウス丘(兎の足元)、裏面の「賢者の海」の3箇所に月の縦孔を発見。大形地下空洞は放射線、隕石、温度差等の影響のない有人探査基地として期待▼20日、14年よりISが首都と称したラッカを、シリア民主軍が制圧。民間人死者は千人を超える▼22日、衆院総選挙は自公313議席▼23日、富士山初冠雪▼24日、日経平均が16日連続値上がりし、戦後最長記録▼スペイン大使館前の車道に雀が群がり、車が来ると飛び立ち直ぐ舞い戻る。車が割った椎の実の、中身の白い実を啄んでいる。冬への準備を木々も鳥も進めている。

椎の実

 

   2017年 10月号

9月3日、北朝鮮が6回目の水爆実験。15日7時1分「Jアラート」が鳴り、北朝鮮弾道ミサイルが北海道上空通過、襟裳岬東2200q落下▼6日、太陽面爆発(フレア)が5段階中最大クラスX(X線)9.3(X9.3)。通信機器弊害等の懸念やプラズマ大放出によるオーロラ大爆発が予想され、北海道にもライブカメラが設置された。NICT(情報通信研究機構)宇宙天気情報センターの数値を見ながら過ごす。8日太陽嵐が地球に届き、極地でオーロラ大爆発が観測された程度で終息▼メキシコにて7日M8.2、19日M7.1の地震。死亡400人以上▼9日、桐生祥秀(21)が100m9秒98の日本新記録。追い風だが10秒を切った▼14日、「イグ・ノーベル賞」にて北海道大学・吉澤和徳准教授、慶應義塾大学・上村佳孝准教授等の昆虫の「トリカヘチャタテの雌雄逆転」が受賞▼15日、1997年打上げNASA土星探査機「カッシーニ」が運用を終了し土星大気圏に突入。土星到着から12年の昨年までに科学論文3616発刊された▼古文書「星解」の1770年9月17日オーロラの克明な記述から巨大磁気嵐計測した、国立極地研究所/総合研究大学院大学・片岡龍峰准教授等の論文が18日米科学誌「スペース・ウェザー」掲載。観測史上最大とされる1859年の巨大磁気嵐と同等又はそれ以上の規模との事▼18日敬老の日。日本の100歳以上は67,824人。田島ナビさんは117歳で世界最高齢▼18日、米トイザラス破産法申請。48年創業で世界33ヵ国に店舗▼19日、山口県立美術館は84年間所在不明の雪舟の「倣夏珪(ほうかけい)山水図」、約30p四方の団扇形公開。涙で描いた鼠を本物と間違えられた挿話を思う▼23日、元島民ら68人が空路にて北方領土へ墓参▼25日、イラク・クルド人自治区住民投票は、9割以上独立賛成▼30日、多摩、小平と回り青山墓地で最後の花を手向け墓参りを終えると、青空に夕映えの薔薇色の雲。ルネサンス絵画の天使が遊ぶ空の様に。

青空と薔薇色の雲

 

   2017年 9月号

8月3日、第3次安倍第3次改造内閣発足▼4日、北海道大学アイヌ納骨堂にて、先月31日にドイツより138年ぶりに返還された遺骨を含め1004体の第34回イチャルパ(供養儀式)。豪、英、米にある遺骨も政府は返還交渉中▼DNA核ゲノム解読で、縄文人は北海道アイヌ人に非常に近く、本土の縄文人は朝鮮半島を経由しない「渡来系弥生人」と混血していった。5世紀百済亡命者も僅かで、本土内での混血の繰り返しが日本人を形成とされる▼11日、避難解除された富岡町で7年ぶりの富岡夏祭り。12日浪江町請戸では、くさ(草冠に召)野神社にて300年続いた安波(あんば)祭の田植踊り奉納▼ロンドン世界陸上12日、稲妻ポーズで有名なジャマイカのウサイン・ボルト選手(31)は400mリレーで転倒し、輝かしい業績の最後も劇的に。日本は3位▼17日、18日バルセロナと近郊でテロ。15人死亡、130人負傷。18日「テロを怖れない」と追悼デモに国王、首相も出席▼19日、測位衛星「みちびき3号」打上げ成功▼25日、甲州市教育委員会は、「ケカチ遺跡」にて平安時代の土器の皿に、仮名の和歌の刻書を発表。仮名成立や普及時期確定に貴重な史料▼29日、北朝鮮ミサイルが日本上空を越え太平洋に着弾。617市町村でJアラートが鳴る。避難時間は4分。何をすべきかよく検討しておかねばならない▼31日、サッカー対豪州戦は2対0で勝利しW杯出場決定▼田植えが終わり盆の季節は各地で夏祭り。祭りの最初の思い出は仙台の七夕。抱かれて飾りに触り嬉しかった微かな記憶がある。病室の叔母が懐かしそうに話すのを聞きながら、ふと幾度か聞かされ植付けられた記憶かとも思う。2日後他界し従兄妹達は棺に弊紙も入れてくれた。別れの積み重ねが、生きていく事と思う日々である。

 

   2017年 8月号

北極圏で8時間のオーロラを満喫し慌ただしく乗り込んだ飛行機で、「許可を取りましたのでデナリ山を旋回いたします」と機長アナウンスが流れた。行きは雲海に小さく山頂が浮かんでいたが帰りは好天、飛行機はゆっくりと右旋回を始めた。写真中央の右が北峰5934m、左が南峰6168m。日本人にはマッキンリーの名が馴染み深いが、2015年にオバマ前大統領が現地名「偉大なもの」を意味するデナリに改称した。1984年からこの雪壁の何処かに植村直己さんが眠っている。飛行機は右旋回と左旋回をゆっくり2回づつ。「帰路につきます」との放送に機内中から拍手が起きた。七大陸最高峰(Seven Summits)の中で標高3番目の山だが、8848mのエベレストはチベット高原から3700m、デナリは麓から5500mと比高は世界一▼アラスカでまず耳にするのは、オーロラ研究の第一人者の赤祖父俊一名誉教授(86)の名前。アラスカ大フェアバンクス校で1961年に博士号取得後1964年に教授に就任し、国際北極研究センタービル入口には「SYUN-ICHI AKASOFU BUILDING」と大きく明示されている。次は日本の技術が唯一可能であったという油田パイプライン。3年の月日をかけ1977年に800マイル(1287q)、東京ー鹿児島間ほどのパイプラインが完成。420マイル(676km)は永久凍土で地下に埋められず地上に野生動物の行動妨げぬ様高架にし、且つ熱が凍土に影響を与えぬよう配慮された。そしてモンゴロイドに共通するワタリガラスの神話を追ってシベリアに赴き、1996年カムチャッカでヒグマに襲われ43才で死去した星野道夫氏の名。アラスカに18年暮らした写真家で多くの写真と随筆が残され、同氏が日本の子供達に氷河体験をさせたいと創設したキャンプは、友人達により未だに続けられている。「アラスカとニューヨークがどこかで似ている」と星野氏は言う。どちらも好きだと。地球、宇宙の全てを理解しようする心の大きさを改めて知る。アラスカ大学にはアリューシャン列島の旧日本軍残置品も展示してある。アッツ、キスカの両島には未だ遺構や残留品が放置されているという▼7月1日、前日からの雨が上がり、芝公園の小高い広場の先に黒々と芝丸山古墳の上に、上弦の半月と真下に木星輝く▼2日、都議選は128議席中55議席の都民ファースト圧勝▼5〜6日、九州北部集中豪雨で34人死亡。26日台湾より義援金200万円▼6日、ブリュッセルの日本・EU定期首脳会議にて経済連携協定(EPA)及び戦略的パートナーシップ協定の大枠合意。世界GDP3割、人口1割の世界最大級規模の先進経済圏となる。ユンケル委員長は福島の農産物輸入規制解除明言▼7〜8日、G20ハンブルグ・サミットは反保護主義、パリ協定推進等を首脳採択宣言▼9日、「海の正倉院」と称される『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群関連7つを世界遺産登録決定▼11日「テロ等準備罪」施行▼同日、羽生善治三冠が棋聖戦10連覇▼12日、亀裂が観測されていた南極大陸ラーセンC棚氷の約5700平方q、重さ1兆トンの巨大氷山分離▼13日、米サイエンス誌はスウェーデン・ルンド大学の動物認知学者マシアス・オスバス准教授等のワタリガラスが人間の4歳児以上の知恵があり、将来の計画性も持っている実験結果掲載▼15日、福島県いわき市の薄磯海水浴場が7年ぶりに海開き▼18日、日野原重明氏(105) 死去▼31日、仏女優ジャンヌ・モロー(89)死去。輝かしい人々が歴史となっていく。

ツンドラのパイプライン

 

   2017年 7月号

氷朔日の6月1日は、氷室の賜氷を食し夏痩せに備えた。「氷室の節句」とも呼ばれ、日本書紀に記されている、374年に額田大中彦皇子が仁徳天皇へ献上が始まりとされている。枕草子に「貴(あ)てなるもの 削り氷に甘葛(あまづら)入れて新しき鋺(かなまり)に入れたる」とある。金属の器では一段と冷たかったろう▼同日、準天頂衛星「みちびき2号」搭載H2Aロケット34号打上げ成功▼4日・11日、北海道むかわ町にて「むかわ竜」体長8m、体高4mの全身骨格展示。7千2百万年前の草食恐竜ハドロサウルス科。恐竜好きの子供が益々増加するだろう▼4日、米歌手アリアナ・グランデ(23)は、5月の英中部マンチェスターでの自身のコンサート場での爆弾テロ被害者の為、同地で追悼慈善公演し利益を寄付▼16日、ヘルムート・コール独元首相死去(87)。1990年に東西ドイツを再統一、欧州の経済・通貨統合に尽力▼13日、尼崎にて中国コンテナより猛毒ヒアリの卵発見。18日神戸港コンテナヤードで100匹発見。刺され死亡する事もあり、注意喚起が必須▼19日、モスクワ国際バレエコンクールにて大川航矢(25)金、寺田翠(24)銅。ジュニアは千野円句(18)が金▼22日、「若い音楽家のためのチャイコフスキー国際コンクール」チェロ部門で北村陽(13)優勝▼23日、24日は愛宕神社のほおづき市。曲垣平九郎が馬で上った急勾配86段を登ると、東京一の標高25.7m愛宕山頂に着く。茅の輪を潜り本殿を参詣し、千日分の御利益を頂く。家康公が江戸防火を願い主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)▼26日、藤井聡太四段(14)が29連勝し30年ぶり記録更新。将棋人気が一気に高まる▼氏神の西久保八幡神社は源頼信が千年程前に創建し、太田道灌が江戸城築城に際しこの地に移転。関ヶ原の戦いではお江(ごう)が夫秀忠と家康の戦勝と安全を祈願している。昭和に入り縄文時代の貝塚が発掘されている。30日、境内の小さく素朴な茅の輪を、左足から入り∞の字に回って半年の汚れを清め本殿に。氷餅を模した水無月の和菓子を頂き、夏越の祓を終える。

西久保八幡神社

 

   2017年 6月号

5月5日、熱海近くの相模湾で赤い縞、赤潮を見かけた。鎌倉から茅ヶ崎は一面赤色に染まり、夜はプランクトンの夜光虫で青白く光ったという。赤潮は少し生臭い▼7日、仏大統領選はEU継続派のエマニュエル・マクロン氏(39)当選。14日、最年少仏大統領に就任▼9日、韓国大統領選は野党「共に民主党」の文在寅(64)当選▼14日、北朝鮮弾道ミサイル日本海落下▼19日、イラン大統領選はハサン・ロウハニ(68)再選▼21日、北朝鮮弾道ミサイルが、男鹿半島(秋田県)から約700qと隠岐諸島(島根県)から約400qに落下▼22日、英マンチェスターにて米歌手アリアナ・グランデ(23)のコンサート終了時自爆テロ。若い女性に人気があり死者23人中16歳以下11人。120人負傷▼23日、「テロ等準備罪」法案が衆院通過。法案が制定されれば、「国際組織犯罪防止条約」が批准できる。国連の未締結国は日本の他ソマリア、西スーダン等11カ国▼24日、インドネシアにて警官を狙い自爆テロ。死者5人。負傷者10人▼26、27日、伊・シチリア島のタオルミナにてG7。伊・ジェンティローニ首相、米・トランプ大統領、仏・マクロン大統領、英・メイ首相の4首脳は初参加。加のトルドー首相は2回目。北朝鮮を脅威とし最優先事項で拉致解決を含め対処、東・南シナ海の非軍事化、移民・難民の母国近くの支援と国境管理の各国の主権国家権利の再確認等採択▼29日、北朝鮮弾道ミサイルが隠岐諸島約300km、日本のEEZ内落下▼30日、海軍特攻隊出撃地で、現在の鹿児島県海上自衛隊鹿屋航空基地内の零戦格納庫の掩体壕(えんたいごう)を解体。全国に未だ50以上残る▼31日、アフガニスタン・カブールにて爆弾テロ。死者150人超、負傷300人超▼「かなしみはちからに、欲(ほ)りはいつくしみに、いかりは智慧にみちびかるべし」と宮澤賢治は手紙の欄外に書いた。97年前、賢治23歳の時である。この言葉が世界の隅々に伝わって欲しいと願う。

宮澤賢治の手紙

 

   2017年 5月号

4月1日、ヘルシンキ・世界フィギュアスケートは羽生結弦(22)、宇野昌磨(19)が金銀。羽生はフリーで自己世界最高得点を更新。各国専門家達は歴史に残る演技と賞賛。各国の放映は多国籍ファンチームが英語に訳しインターネットにアップされていく。解析映像は専門家も協力し確かな物となり、世界中のファンが瞬時に協力し合う時代となった▼3日、北朝鮮及び韓国大統領選政情不穏の為、駐韓大使帰任▼5日、3発日本海着弾。16日、29日と北朝鮮ミサイル発射▼7日、米空母打撃群朝鮮半島へ航行。17日、米軍空母配備完了▼9日、体操・内村航平(28)が全日本個人総合10連勝▼10日、フィギュアスケート浅田真央選手(26)引退発表。五輪の金メダルこそ届かなかったが、それが人生の糧になっていくのだろう▼10日、ノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイが国連平和大使に最年少19才で任命▼12日、益城町の小中学校給食が、14日の震災1年を前に再開▼全国に先駆け3月21日に東京の開花宣言があったが、その後は桜はゆっくりと開花していった。漸く6分咲きの4月2日、天皇皇后陛下、お忍びで皇居外周を5分ほどお花見散歩▼花の日の8日、京都頂法寺にて桜と生け花の競演を眺める。六角堂と呼ばれ587年聖徳太子建立とされ、4月10日まで1ヶ月間「如意輪観世音菩薩」が御開扉。池の傍らに僧坊があった為、住職は池坊を名乗り本尊に花を供えていたが、1462年専慶の挿し花が評判となり華道の始まりとされる。宿坊は現在は池坊会館。その後、秀吉「醍醐の花見」の千本の桜のある、874年開山の醍醐寺へ。樹齢180年の「太閤枝垂桜」は雨に白く静か佇む。夜は八坂神社奥の円山公園の一重白彼岸枝垂の「祇園の夜桜」も見事▼9日、嵐山天龍寺には赤紫の三葉躑躅が咲き誇る。トロッコ列車で桜トンネルを抜け保津川下り。両岸の西山連峰の北山・吉野杉の緑に、所々仄白いのは桜の花。山桜は神の春告花と思う▼10日、仁和寺の御室桜の蕾は堅く、妙心寺退蔵院の紅枝垂桜は満開に▼11日、大阪の天王寺公園の桜はぐったりと散り始め。13日、千百本の大阪城は九分、造幣局の桜は七分咲き。134種、350本が連なり、今年の花は薄黄緑の「鬱金うこん」。隣の淀川は染井吉野が満開を過ぎ溢れるほど川岸を飾っていた▼14日、京都御所の紫宸殿前の「左近の桜」も満開に。850年頃、仁明天皇が梅から桜に代えたと言う。定家が盗んだ八重桜はどの辺りか。今年の花見は古への心の旅となる。

今年の花「鬱金うこん」

 

   2017年 4月号

アラスカ・フェアバンクスにて2月28日20時50分(日本時間3月1日14時50分)アラスカ大学の気象衛星ロケット打上げ。極光に一直線の閃光とオレンジの炎。翌3月1日は全天オーロラのオーロラ爆発の日となる。北極圏で四日月が地平に沈むと、天頂に北極星が輝き、おおくま、カシオペア、ぎょしゃ座がゆっくりと回る。20時41分、42分、22時50分に眩い白龍が北空から西に流れ消えた。後にNASAのオーロラ観測機器打上げの時間と知る▼国立極地研究所は水循環変動観測衛星「しずく」の観測データから3月1日の南極海氷面積が、観測史上最小の214・7万平方q、平均の7割と発表▼2日、ベトナムご訪問中の天皇皇后両殿下は残留元日本兵家族とドク君に面会。5日、タイにて故プミポン前国王弔問▼6日、北朝鮮の弾道ミサイルが日本のEEZに3発着弾▼スペイン・シエラネバダW杯にて堀島行真(19)は8日フリースタイルスキー、9日デュアルモーグルと日本男子初優勝▼11日、6年の月日を持っても12万人が避難生活中。いじめ問題には心痛む▼12日〜15日、サウジアラビア・サルマン国王(81)は20人の王族、千人の随行員と訪日。脱石油への経済、文化、テロの協定締結▼21日、総合研究大学院大・片岡龍峰博士等の、藤原定家の「明月記」のオーロラ、中国の「宋史」の黒点の記述より、800年前の地磁気軸と連発巨大磁気嵐発生パターン解明が、米地球物理学会誌「Space Weather」に掲載▼21日、東京が全国初の開花宣言。東京タワーも桜色のライトアップ▼22日、ロンドン・ウェストミンスターの国会議事堂付近にてテロ発生。4人死亡。40人負傷▼23日、英科学誌「ネイチャー」は10年間の日本の科学力低下を特集。2001年の予算大幅削減が原因、今後世界第一線の活躍は難しいと分析▼29日、英メイ首相EU離脱通告。交渉期間は2年。欧州の安泰、世界の平和へ導くものになって欲しいと願う。

アラスカ北極圏のオーロラ

 

   2017年 3月号

2月2日〜14日迄迎賓館赤坂離宮の「朝日の間」が改装前に特別公開。桜の散る花びらを織り出した緞通を歩き、壁の金華山織(きんかざんおり)を触る▼10日、訪米中の安倍首相はトランプ大統領とホワイトハウスにて会談。貿易・投資分野等協議の閣僚枠組み新設を合意、日米同盟強化を確認▼12日、北朝鮮弾道ミサイルが日本海落下▼13日、マレーシア・クアラルンプール空港にて金正男(45)暗殺▼13日、ソフト使用不正疑惑の晴れた三浦弘行九段(42)が羽生善治棋聖(46)と復帰戦。12時間を越えた激戦の生中継の来場者数は35万人超え▼16日、東京オリンピック・パラリンピックの5千個のメダル作成の為、都庁に使用済み携帯電話等の小型電子機器等の回収ボックス設置▼16日、オランダのディック・ブルーナ(89)死去。「うさこちゃん」や「ミッフィー」の名のシリーズで、原題は「ナインチェ(子うさちゃん)」の絵本作家。フォーヴィズムのマティスやレジェに感銘を受け、赤、青、黄等の原色と単純な線は、幼い子達を不思議なほど釘付けにする。東日本大震災時は大粒の涙のミッフィーのイラストと、励ましのメッセージを寄せていた▼16日、韓国・平昌大会にてスキー・ジャンプの高橋沙羅(20)が総合優勝しW杯最多53勝に並ぶ▼20日、科学雑誌「Newton」が民事再生法申請。最近は図書館でも見かけず、良書への公立図書館の在り方を思う▼20日、初の外国人女流棋士誕生。ポーランド人のカロリーナ・ステチェンスカさん(25)は、16才で漫画『NARUTO-ナルト-』で将棋に興味を持ちインターネット将棋対戦サイト「81Dojo」で対局を積む。支援を得て2013年に日本に留学し、日本語に加え正座、書道、着物など将棋に必要な日本文化を身につけながら対戦練習を重ねた。英語の棋書を翻訳し世界に将棋を広めたいと語る。嬉しい話である。

 

   2017年 2月号

元旦は午前8時59分60秒の閏秒がグリニッチの鐘となる▼2日、赤坂日枝神社境内、初詣の行列で見上げると四日月と左に金星。その空のように穏やかな一年であれと祈る▼3日、第9代国連事務総長アントニオ・グテーレス(67)氏が初登庁。元ポルトガル首相の手腕に期待する▼8日、解体中や全半壊が並ぶ熊本県益城町で成人式。新成人と保護者400人が参加。新成人の笑顔が眩しく早期復興を願う▼9日、従軍慰安婦像問題で駐韓大使及び釜山日本領事帰国▼12日〜17日まで安倍晋三首相(62)はフィリピン、豪州、インドネシア、ベトナムを訪問。南シナ海、北朝鮮問題及びテロへの対策強化確認。東南アジア諸国とインフラや経済発展の円借款等締結▼16日、将棋ソフト疑惑の三浦弘行九段の無実判明▼20日、ドナルド・トランプ米大統領(70)就任式。労働者と家族へ雇用と安全と繁栄へのアメリカファーストを宣言▼27日、横綱稀勢の里(30)が明治神宮にて初奉納土俵入り。14年間神事を託したモンゴル横綱達に感謝▼29日、渡辺一平(19)が男子200b平泳ぎで2分6秒67の世界新記録▼31日、大阪大学・寺田健太郎教授、JAXA、名古屋大学の研究チームは月衛星「かぐや」のプラズマデーター解析で、地球起源の酸素イオンが月面到達している予測を、英科学誌ネイチャー・アストロノミーに公開。地球に酸素によるオゾン層が出来た25億年前から月に堆積保存されていると予測が、アポロの持帰った土の解析期待へ▼スコットランド北方のシェトランド諸島はスコットランドとノルウェーの中間に位置し、1月の第2週金曜から3月の第3週金曜まで11の火祭り「ウップ・ヘリー・アー」(Up Helly Aa )がある。州都ラーウィックは1月最終火曜で欧州最大火祭りで今年は31日。一年かけ作成したバイキングの扮装に松明を持ち街を行進、最後に松明をバイキング帆船に投げ入れ、暗闇に燃え盛る火に歓声を上げ春到来を祝う。何故人間だけは火を怖れず、崇め友とできたのだろう。

 

   2017年 1月号

11月30日付けでIUPAC(国際純正・応用化学連合)が4元素の名と記号を発表。アジア初命名権を得た元素113番は「ニホニウム」(Nh)。ニホンは日本語の国名であり、「日出づる地」の意もあると説明。12月1日、森田浩介教授(59)は、生活や産業に即結しない、地道な基礎科学研究支援を感謝▼4日、イタリアでの憲法改革の国民投票は否決しマッテオ・レンツィ首相(41)辞任▼同日、オーストリアやり直し大統領選は移民寛容派のアレクサンダー・ファン・デア・ベレン氏(72)勝利▼4日、北海道JR留萌〜増毛間廃線。多くの町民に「蛍の光」で見送られ、途中鹿との接触もあったが、95年間のラストラン無事終了▼9日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」6号機打ち上げ成功。14日、国際宇宙ステーションとの結合完了▼9日、TPP承認、14日年金改革法、15日カジノ法成立▼15、16日、露・ウラジーミル・プーチン大統領(64)来日。北方領土での経済協力開始を決定▼10日、ストックホルムにてノーベル生理学・医学賞の大隅良典教授(71)が授賞式出席▼10日、フィギュアスケート仏マルセイユGPファイナルは、羽生結弦選手(22)が男女シングル史上初の4連覇達成▼12日、シリア政府軍アレッポ制圧。30日停戦合意。アラブの春から6年、平和が早く訪れる事を願う▼19日、トルコにてロシア大使がスピーチ中に暗殺。夜にはベルリンでもテロ。12人死亡、48人負傷▼20日、キャロライン・ケネディ米大使(59)は駐日米大使館員等と、流行りの「恋ダンス」動画を公開▼27日、安倍晋三首相(62)はバラク・オバマ大統領(55)と真珠湾にて犠牲者慰霊▼ホワイトハウスは庭も公園もリスが沢山おり、餌をねだりに寄ってくる。落ち葉の中を走り回っていたリスたちも、今頃は冬籠もりしているのだろうか。年が明ければ新しい大統領。

 

 

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