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 Paragraph  2014 バックナンバー

 

 

   2014年 12月号

 11月4日、米・中間選挙は野党の共和党が上下両院過半数獲得▼旧暦閏九月となり、5日は171年ぶりの「後の十三夜」。東京は曇天だが各地の『奇跡の月』を愛でる▼7日から9日フィギュアスケート中国杯。フリー直前練習にて羽生結弦(19)は中国・ 閻涵(19)と激突し流血。手当後、両選手出場。2位の羽生は会場の声援に号泣。村上佳菜子(20)3位▼8日、アニメ映画の宮崎駿監督(73)アカデミー名誉賞受賞。黒澤明氏以来24年ぶり▼テニス世界ランキング上位8人のATPワールドツアーファイナルに、5位錦織圭(24)出場。ロンドンにて9、11、13、15日と戦い準決勝敗退▼04年に欧州宇宙機関が打上げた彗星探査機ロゼッタ。60億q先のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星ー大小2個の球体が結合しアヒルの形の最長6q程ーに、12日、着陸機フィラエが着陸地点アギルギア付近に着陸。1q誤差で太陽充電が叶わず、3月までの稼働予定が60時間で終了し、観測データ送信後休止。来年太陽充電の機会を待つ。ロゼッタストーン、フィラエ神殿、神殿移転先のアギルギア島。科学者の希望と願いはナイルの悠久の如く▼22日、長野県北部震度6弱。全壊47棟・半壊92棟。重軽傷37人▼25日より阿蘇山は21年ぶりにストロンボリ式噴火▼26日、ユネスコは「和紙・日本の手漉)和紙技術」を無形文化遺産登録▼28日から30日のフィギュアスケートNHK杯。村上大介(23)初優勝、無良崇人(23)3位、羽生結弦4位。宮原知子(16)3位。6戦終了しファイナル出場者決定。結果に関わらず、アスリート達の真摯な努力に敬服する。

 

   2014年 11月号

 10月1日、東海道新幹線50周年記念式典。1964年に東京ー新大阪4時間、「夢の超特急」と呼ばれたが、来春には2時間22分に▼5日、有明コロシアム・ジャパン・オープン・テニスは錦織圭(24)優勝▼6日、イスラム国に入国計画の北大生(26)事情徴収。神田の古書店の張り紙広告に応募。イスラムの研究者とジャーナリストの仲介判明▼7日、気象衛星ひまわり8号搭載のH2UA25号機ロケット打ち上げ成功▼7日、ノーベル物理学賞は40年前に「青色LED」研究着手した名城大・赤ア勇教授(85)、同研究室で85年に実験を成功させた名大・天野浩教授(54)、量産製品化成功の日亜化学工業研究員長だったカリフォルニア大・中村修二教授(60)受賞▼8日、韓国にて産経新聞・加藤達也氏在宅起訴。9日、日本新聞協会は「報道の自由侵害」と抗議声明▼9日、中国・世界体操で内村航平(25)個人総合5連覇達成▼10日、ノーベル平和賞は、女性の教育権利を訴え2年前銃撃された、パキスタンのマララ・ユスフザイさん(17)と、インドの児童人権活動家カイラシュ・サティヤルティ氏(60)。マララさんは28日、スウェーデン「世界子供賞」も受賞。パキスタンの民族間や宗教の複雑さが丁寧に書かれた『私はマララ』には、スワートへの望郷が切々と語られる。「東のスイス」と称される豊かな景観、法顕や玄奘三蔵も訪れたガンダーラ仏教の聖地、遺跡で遊んだ子供時代。今は戻れない故郷。時として純粋な少年少女が時代の先導者となる▼18日、国産初、三菱航空機の次世代小型ジェット旅客機・MRJがロールアウト式典▼10月はオルセー展、ノルマンディー展、ボストン展、菱田春草展等、何処も熟年層で盛況。31日、チューリッヒ展を出ると六本木の町は仮装の若者で溢れていた。ケルトの大晦日、死者の霊が家族訪問の日、それと共に悪霊も出るハロウィーン。楽しげな若者達に戸惑いながら家路につく。

 

   2014年 10月号

 9月1日、全米オープンテニスは錦織圭(24)が1922年、清水善三氏以来の92年ぶりの準々決勝戦。3日は1918年、96年ぶり熊谷一弥氏以来の準決勝戦。8日、アジア人初の決勝戦にて準優勝。逸材と期待され漸く結実の時が来た。熊谷氏は94年前の1920年アントワープ五輪で銀。日本初のオリンピックメダリスト▼車いす部は7日、国枝慎吾(30)と上地結衣(20)シングルス、ダブルスそれぞれ二冠。国枝選手はシングルス、上地選手はダブルスのグランドスラム達成▼8日、米ノーベル医学賞と称される『ラスカー賞』、「小胞体ストレス応答」の発見研究が評価され京大・森和俊教授(56)受賞▼9日、昭和天皇実録公開。87年間61冊、1万2千頁。11月30日まで公開▼12日、理研・高橋政代氏(53)等は、加齢黄斑変性の患者にiPSから作成した網膜色素上皮細胞シート移植手術に成功▼18日、京大・山下晃弘研究員等はiPS細胞でスタチンの軟骨難病治療を実験、薬効の確認を発表。同日ネイチャー誌掲載▼18日、スコットランド独立住民投票は55%以上反対。United Kingdom(連合王国)の分裂回避▼18日『イグ・ノーベル物理学賞は人工関節の研究者、北里大・馬渕清資教授(63)等の「バナナ皮はなぜ滑る」が受賞▼70年ぶり海外渡航歴の無いデング熱感染者を確認、代々木公園等の蚊を駆除。一ヶ月で感染者は150人。夏が終わり取り敢えず終息に▼27日、紅葉で家族連れを含め賑わう週末の御嶽山(3,067m)、午前11時52分水蒸気噴火。噴石、降灰、熱風、有毒ガス。一瞬でポンペイの悲劇そのままに。地球は生きていると強く思う。噴火、悪天の中での救助活動は中々進まず胸が痛むが、二次災害だけは起きるなかれと祈る。

 

   2014年 9月号

 8月1日、日本領海の無人島158に命名▼1973年に日本で発売されたオセロゲームの「小学生大会」。3日、一年生の福地啓介君が優勝▼5日、STAP論文共著者の理研・笹井芳樹氏(52)自殺。ES細胞再生医療の世界的第一人者であった。27日理研は未再現を中間発表。丹羽註m史氏、野依良治理事長の疲労度が気になる▼7日、東大寺大仏の魂を抜き(撥遣)御身拭。英・ビッグベンは18日から4年に一度の大掃除で時計盤も綺麗に▼8日から米軍シリアのイスラム国(ISIS)の空爆開始▼11日、台風11号の雲間に通常より14%大きいスーパームーン。翌十六夜は虹色の月光環▼13日、奈良県明日香村の都塚古墳(6世紀後半)が約40b方墳、高さ4.5b以上の8階段ピラミッド状、と関西大と村教委発表。16日、4千人の見学者。蘇我馬子の父「稲目」の墓との説も▼17日、シリア・アレッポにて日本人男性拘束。19日、米ジャーナリスト処刑映像公開。処刑者は英国人。混迷は深く重い▼20日、豪雨による「広島土砂災害」発生。70人以上死亡。全、半壊65軒▼氷水を被るかALS(筋萎縮性側索硬化症)基金に100ドル寄付、24時間以内に3人指名しソーシャルメディア公開という「アイス・バケツ・チャレンジ」。7月15日に米で始まり、31日患者の元野球選手の投稿で、著名人の参加が加速、一気に世界に拡散。ガザでは貴重な水ではなく、周りの瓦礫を被り現状を訴え、インドでは「ライス・バケツ・チャレンジ」バケツ一杯の米の寄付が22日から始まる。ネパールでは医療品の「フィル・ザ・バケツ・チャレンジ」。これらも広まって欲しい。

 

   2014年 8月号

 7月1日、集団的自衛権閣議決定▼2日、813年の死亡報告が記された悲田院及び施薬院の木簡17点出土と京都市埋蔵文化財研究所発表。593年聖徳太子が四天王寺建立時、学問の敬田院、薬の施薬院、治療の療病院、身寄りのない者の救護所の悲田院の四箇院を設置と伝承されているが、記録としては723年光明皇后の施薬院、悲田院の設置が最も古い。教育、医療、福祉施設の始まりである▼8日、イスラエルがガザ侵攻。31日までに死者1,500人、負傷者8,000人となる▼10日は1966年に初めて放映された『ウルトラマンの日』。円谷英二氏の空想特撮リーズはセブン、タロウなど名前を変え75年まで。その後も人気は親から子そして孫へと続いている▼14日、マララ・ユスフザイさんはナイジェリアを訪問。グッドラック・ジョナサン大統領に4月拉致されたままの少女219人の救出を要請▼17日、ウクライナ上空にてマレーシア航空機撃墜。乗員298人死亡▼25日、ハリウッド映画「GODZILLA ゴジラ」公開。第一作「ゴジラ」は1954年。水爆実験で覚醒した太古生物を陸、海、空の自衛隊が防戦。核の脅威と平和のテーマ、円谷氏の特撮技術が国内外で高く評価。それから60年、30作目は東日本大震災原発事故彷彿のシーンで始まり、ゴジラは地球のパワーバランスの使者となる。帰り立ち寄った六本木ミッドタウンの芝生庭園に上半身6.6mのゴジラ出現。耳に蘇るは長年親しんだ伊福部昭氏の音楽と、あのゴジラの地響と咆哮▼29日、ベトナム・ハノイで高校生の国際化学オリンピックに75ヵ国291名参加。金・福永隼也君、銀・正田浩一朗君、森田峻平君、銅・林杏果さん。未来の化学者に期待▼若者の知恵と勇気に、地球を託せると信じる。

 

    2014年 7月号

 6月1日、松山英樹(22)日本最年少で米・ゴルフツアー初優勝▼2日、福島原発、汚染水の海への流出防止の凍土遮水壁工事着工。次々と対処せねばならぬ現場の方々に感謝▼11日『虎ノ門ヒルズ』オープン。「幻のマッカーサー道路」が漸く「新虎通り」と名付けられヒルズの地下を抜け完成。虎ノ門側の通り向い「とらトピア」が虎ノ門地域選挙投票所。その一角、芝教会の前に嘗て児童公園があり、27年前、我家が公園デビューをした地。神谷町側の通りから愛宕神社下までは未だに2階建ての長屋や仕舞屋が残り、野良猫達が元気に走り回っていた▼12日、国際自然保護連合、ニホンウナギを「絶滅危惧1B類」指定▼14日、ブラジル・サッカーW杯、日本戦始まる。24日予選敗退決定。ザッケローニ氏はアークヒルズに住まわれ、何度か挨拶を交わした。4年の努力が実らぬ理由は色々あろうが、監督や選手の落胆ぶりに心が痛む。25日退任▼15日、井原慶子(40)がアジア女性初めてル・マン24時間を完走▼21日、富岡製糸場世界遺産決定。07年に訪れた際貰った3cm程の楕円の繭は真白でふわりと軽い。これで1,300〜1,500m程の生糸がとれるという。煉瓦造りの建物は87年まで115年間操業、その後も大切に保管された。全国から集められた士族の娘達が西洋の技術を学び、故郷で指導者となった工女達。当時働いていた和田英の「富岡日記」を読むと、文明開化を生きた明治の人々の気骨と心意気が伝わってくる▼24日、三鷹市など大粒の雹が十数a積もり、農作物が大きな被害▼青桐(アオギリ)の花が霰のような音を立て屋根やベランダに落ちてくる。花は1cmにも満たぬ薄黄色で根元は淡紅色。象牙色の絨毯を敷いたよう。これが終わると夏本番。

 

   2014年 6月号

 南シナ海・ベトナム排他的経済水域で、管轄権宣言をしているパラセル諸島沖に、中国は公船80隻を集結し石油掘削着手。ベトナムの船を激突、放水、負傷者が出た5月2日〜7日映像をベトナムが公開。12日、ASEANは「深刻な懸念」と議長表明。26日漁船沈没。27日さらに第二地点の掘削開始。反中デモ激化の中、中国人脱出に日本企業協力▼3日、「Global TV(グローバルTV)で、ニュース報道された!」とブログに元気に書き込んだカナダ在住大川翔君(14)。5歳で両親と渡加、9歳で「ギフテッド(天才児)」登録、特別支援教育を受け12歳で高校入学。カナダ名門大学6校を奨学金付きで合格し、4月25日カナダの新聞・齧ハを飾りテレビでも紹介された。欧米で大切にされるギフテッド教育。日本でも真剣に検討を求む▼7日、タイ憲法裁判所が3年前の人事を違憲としインラック首相と閣僚9人失職。20日戒厳令発令。22日クーデター。▼12日、ナイジェリアで4月に集団誘拐された276人のキリスト教系の女生徒。139人がイスラム教に改宗と映像公開された。女性は教育を受けてはならぬとの主張がある世界。文化、宗教の違いを安易には語れないが心が痛む▼21日、羽生善治(43)4年ぶり名人戦制す。85年15歳でプロとなった天才少年は、89年19歳で竜王、95年七冠独占。六つの永世称号を既に取り、残るは竜王のみ▼24日、土曜日の正午、子供達の歓声と共にHUAロケット24号は陸域観測技術衛星「だいち2号」を搭載し打上げ成功▼31日、爆音に空を見上げると飛行機六機。『さよなら国立競技場』最終日イベントでブルーインパルスはデルタ,スワン、グランドクロス、L-ベネフィット隊形披露▼64年10月10日、白黒テレビで見た東京五輪開会式。原爆投下日生まれの広島出身19歳坂井義則が聖火点火。鳩が放たれ5機のブルーインパルスが五輪を描く。外に出ると空に大きく五色の輪。あの頃の東京の空は広く多くの人が見る事ができた。17日に陸上観戦し9時間の「月下の死闘」の棒高跳びを見た。77年「サッカー王」ペレ引退試合のバナナシュートも。新競技場にも世界平和の満ちる夢を託したい。

 

   2014年 5月号

  皇居乾通り
(各写真をクリックで拡大です)  

 4月4日から8日まで天皇の傘寿を記念し乾通り750mを一般公開。5日間で38万5千人が訪れた。戦後復興、経済成長を支えた熟年層が多い。桜は少し盛りが過ぎていたが随所で美しく、この平和が世界中にと願う▼昨年朝の連族ドラマ「あまちゃん」で有名になった三陸鉄道が、5日南リアス線、6日北リアス線がそれぞれ全て復旧し全線開通。復興が進んで行くのが嬉しい▼20年前、100日間のルワンダ内乱のジェノサイドはフツ族が10万人のツチ族を殺戮。人口730万人中15%のツチ族の9割に当たる。終焉はツチ族系のルワンダ愛国戦線(RPF)の武力制圧。200万人の難民が周辺諸国に出た。緑豊かで平和な国の悲劇は、ヨーロッパ諸国統治に始まる。英語圏とフランス語圏の利権争いの犠牲とも言われ、今も殺害場所の教会や学校に頭蓋骨や遺体が展示され歴史検証が進む。7日、日本でも国連大学にて追悼式典。元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏も列席▼14日、2年2ヶ月振りに火星最接近。15日、満月が月出帯食。深夜の天頂は赤い火星、橙の麦星・アルクトゥールズ、黄味色の土星が大三角に輝いている▼23日、ホテルから出る米・オバマ大統領一行の車の隊列に遭遇。銀座の寿司屋に向かったと知ったのは夜のニュース。東京タワーは星条旗色に輝いた。24日、拉致被害者家族と面談後、宮中晩餐会。25日共同声明にて尖閣諸島は安保適用内と明言。韓国、マレーシア、フィリピンと29日までアジア歴訪▼10日、フィギュアスケートの羽生結弦選手と浅田真央選手のショートプログラム世界最高得点をギネス認定。17日、春の園遊会はソチ五輪のメダリストも招かれ華やいだ。25日、官邸にてオリンピック、パラリンピックの入賞者記念品贈呈式。その後、日本スケート連盟は表彰祝賀会。26日、羽生結弦選手の仙台凱旋パレード。29日、金メダリストの紫綬褒章発表。ソチの余韻は続いている。

 

   2014年 4月号

 3月7日〜16日までソチ・パラリンピック。金3、銀1、銅2▼16日、クリミア住民投票は97%がロシア編入支持。21日ロシア議会にて編入批准。欧米は経済制裁。24日、G7にてロシアを非難し追加制裁示唆。冷戦時代再来を危惧する▼23日鶯の声。梢を探すが姿は見えない。鮮やかな緑のメジロが横切った。26日開花宣言。日本書紀の履中紀三年(402)、「時に櫻の花、御盞(さかづき)に落ちいれり」が初記とされる。10日程で咲き散る儚さが日本人の琴線に響く▼24日、国際アンデルセン賞を上橋菜穂子氏(51)受賞。「ハリー・ポッター」と同時期、日本では「守り人」「獣の奏者」シリーズも心待ちに。アポリジニ研究者だからか、征服される側の神々と、為政者が巧みに神話を作り出す様も描かれるが、子供達は主人公達の強い心に惹かれる▼25日、坂茂氏(56)が建築界のノーベル賞と称される米プリツカー賞受賞。94年、ルワンダ難民キャンプの「紙のシェルター」、95年の阪神淡路で「紙のログハウス」や「紙の教会」を皮切りに、世界中での災害支援活動が評価▼26日、天皇皇后両陛下は『剣』と『勾玉』と共に伊勢神宮ご参拝。三種の神器が20年ぶりに揃う。千七百年に渡り天皇家は祭司として民の平安を祈り続けてきたのだろうか▼16歳から世界大会の表彰台に登り始めると、「天才少年」と世界中から成長を期待されていたが、その予想を遥かに上回り、GPファイナル、五輪と優勝した羽生結弦選手(19)が28日、世界選手権にて優勝。12年前の露・ヤグディン選手以来2人目の三連覇達成。喘息である事、東日本震災で死の淵を覗く体験をへて、復興へのシンボルに自ら駆り立てている様な死闘とも言える演技に、多くの観客は魅せられている。銀・町田樹(24)。29日、金・浅田真央(23)▼31日、国際司法裁判にてオーストラリアとの調査捕鯨訴訟が敗訴。資料は整っていたのだが。

 

   2014年 3月号

 2月1日、ローザンヌ国際バレエ、1位二山治雄(17)、2位前田紗江(15)、6位加藤三希央(18)二山君の柔軟性と跳躍力に瞠目▼8日、乾雪が舞い、都心に45年振り積雪27p。15日、再び雪。拙宅のデッキも27pの積雪。湿雪は各地に被害を拡大し交通分断が長引いた。談合坂SAでは山崎パンが荷台のパンを配る。自社配送車の同社は、緊急時積み荷配布を規定していた。SA内の2店も飲食無料提供。他国では強奪が起こるという非常時。我国の良さを知る▼9日、東京都知事選は舛添要一氏(65)当選▼7日〜23日ソチ五輪。雪明りの中、連夜観戦。金1、銀4、銅3。20日(日本時間21日)、浅田真央選手(23)フィギュアスケート・フリー。6種類8トリプルを含め最高の演技。採点評価はどうでも良い。歴史的瞬間に立ち会えた喜びに日本中が湧き涙した。真の高みを追い続ける選手達を誇りに思う▼28日未明、HUAロケット23号機打上げ成功。NASAとの共同開発の全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)搭載。3次元観測と副衛星群との連携で地球のほぼ全域観測可能に▼同日、まど・みちお氏死去(104)。1934年『コドモノクニ』に投稿し、北原白秋に認められ児童雑誌の世界に入る。陸軍招集を経て、1948年『チャイルドブック』創刊に携わり、1959年退社後も多くの詩を発表。1992年美智子皇后が20編英訳。1994年国際アンデルセン作家賞受賞。2009年、100歳記念の詩集と画集刊行。「やぎさんゆうびん」「ぞうさん」「ふしぎなポケット」「ドロップスのうた」「一年生になったら」・・・。ほのぼのとした『まどワールド』は子供にも大人にも愛されている。

 

   2014年 2月号

 1月1日5時半、暗闇に瑠璃色と赤い線。やがて東雲の相模湾の赤い水平線に、一点の燦めく光増し、6時50分、ようやく太陽が海面から出る。「漆黒に 茜のすじの現れし 海原燃ゆる 初日迎えん」▼13日、タイ・バンコクにて反政府封鎖デモ。21日、非常事態宣言発令。総選挙を控え混乱続く▼15日、皇居にて歌会始。16歳加藤光一君から90歳百合子殿下まで『静』の文字に人生映す▼16日、小野田寛郎氏死去(91)。1974年帰国時の日本兵の鋭い眼差しは、月日と共に慈愛に満ち、1984年から子供達の自然教室を開講▼18日、英国ルイス・クラーク君(16)が、12月2日から47日間、1,130q走破し南極点到達。最年少記録更新▼19日、沖縄名護市長選挙。基地移設反対の稲嶺進(68)再選▼子供の頃、自転車でよく訪れた井の頭公園。池の傍にも湧水が有り、夏は裸足になって湧き口に行き、手ですくい飲んだ。「お茶の水」との板書があり、家康が茶の湯に好んだという神田川の源泉。海が近く塩水が出る江戸の町は、井戸は神田川や玉川を上水道にして汲み上げた。約100万人、世界一の人口と水道設備の都であった。外来魚駆除と浄化の「掻い掘り」をする為、18日、神田川へ放水開始。25、26日はボランティア等が約8,600匹捕獲。1m超えの草魚など7割以上が外来種。その後250台の自転車など不法投棄物引き揚げられた。▼22日、田中将大(25)米英ヤンキーズと契約。7年総額1億5500万ドル▼26日、バイオリニスト五嶋みどり(42)グラミー賞受賞▼京都大学iPS細胞研究所は8日、動物を使わぬ培養法を英国科学誌「Scientific Reports」に発表。15日、iPS/ES細胞から、腎臓等の中間中胚葉への分化誘導化合物の同定を米国科学誌「PLOS ONE」に公開。30日、理化学研究所・小保方晴子(30)等が万能細胞「STAP」の開発を英国科学誌「Nature」に掲載。応用されるまでの道程、短く有れと願う。

 

   2014年 1月号

 12月1日、訪印中の天皇皇后両陛下は、53年前に植樹され、17mに育った菩提樹と対面。2日、ガンジー廟再訪。3日、妃殿下が名誉総裁の国際児童図書評議会のインド支部訪問。6日帰国▼4日、ユネスコ無形文化遺産に「和食・日本人の伝統的な食文化」登録決定。多様で新鮮な食材、栄養バランス、自然や季節感、年中行事等の家庭料理が評価。今年のお節は一段と心が入っただろうか▼5日、南アフリカのネルソン・マンデラ氏死去(95)。27年の獄中、人種を越えた民族融和の『虹の国』の理念を持ち、1994年アパルトヘイト廃止へと導いた。氏は言う「他人を憎む様に生まれた人はいない」と▼6日、特定秘密保護法成立、13日公布▼14日、中国は11月の自動車販売台数は日本車が32万5千4百台で1位と発表▼16日、南スーダンでディンカ族キール大統領派と、7月解任されたヌエル族元副大統領マシャール氏派との内乱勃発。2年半前に独立したばかりの、地下資源豊かなこの地で、年末までに死者千人、難民10万人。23日には韓国軍要請により、国連を通じ弾薬1万発提供。『虹の国』は遠い▼19日、猪瀬直樹都知事(67)が徳州会資金提供問題で辞任会見▼20日、2013年の訪日外国人1千万人目のタイの夫妻に記念品贈呈。2010年の861万人を既に上回り過去最高に▼スキー・ジャンプW杯、7、21、22日、高梨沙羅(17)優勝▼23日、フィギュアスケート・ソチ五輪選手に男子は羽生結弦(19)、町田樹(23)、高橋大輔(27)。女子は鈴木明子(28)、浅田真央(23)、村上佳菜子(19)。団体戦にアイスダンスはキャシー・リード(26)クリス・リード(24)姉弟、ペアは高橋成美(21)、木原龍一(21)組選出。ソチへの準備が整っていく▼26日、新島は15fとなり西之島に合体▼27日、仲井眞弘多沖縄県知事(74)が米軍普天間飛行場移設に伴う、名護市辺野古埋め立て申請承認▼31日、増上寺の除夜の鐘が響いてきた。新年は震災の復興が速やかに進む・謔、にと祈る。

 

 

 

 

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